マーケティング

2020.12.01

世界のファッションEC市場規模ランキング

衣食住はどんな文化でも生活の重要な要素の一つだ。その中の一つであるファッションはもちろん生活必需品である。

しかし、ファッションは生活必需品であるだけでなく、デザイン、アート、エンターテインメント、流行とも深く関連性があり、人々の自己表現になっている。

よって、ファッションが世界の多くの国でEC業界の売上ランキングの上位を占めるカテゴリーになっていることは不思議ではない。

今回は世界レベルでも毎年成長を続けている「世界各国のファッションECの市場規模」に関する興味深いデータを見ていこう。

 

世界のファッションEC市場規模ランキング 2020年~2024年

上のインフォグラフィックは2020年と2024年(予測)の世界各国のファッションEC市場規模を表したものである。

● 緑 2020年時点での世界各国のファッションEC市場規模
● 赤 2024年時点での世界各国のファッションEC市場規模(予想)

まずグラフィックを見てすぐ注目を引くのは中国とアメリカが突出していること。実際にはグラフがもっと上に伸びるはずだが、スペースが足りなく波線で省略してあることにも注目していただきたい。

2020年時点で、1位の中国(2350億ドル)は2位のアメリカ(1120億ドル)の2倍以上、3位のイギリス(274億ドル)に比べて8.5倍以上の市場規模を誇る。

 

アジア各国が台頭

このランキングのトップ10位以内にアジアの国々が5か国入っているのは注目だ。これらの国々はインターネット利用者数においても世界の上位を占める国であり、当然のことだがECサイトはインターネット基盤の発達によって成り立っていることが分かる。

1位 中国 2350億ドル
4位 日本 209億ドル
6位 韓国 180億ドル
8位 インド 112億ドル
9位 インドネシア 83億ドル

 

日本のファッションEC市場規模

2020年時点で日本は世界4位。2024年までには、ドイツと韓国が同等の市場規模にまで成長することが予測されている。

 

ファッションEC世界地域別市場規模ランキング

最初のインフォグラフィックでは世界の国別ランキングをお見せしたが、今度は世界の地域ごとのランキングを見ていこう。

すでにご紹介したとおり、アジア・太平洋地域では中国、日本、韓国、インド、インドネシアがトップを占めている。

 

北米

北米では当然アメリカが1位だ。アメリカは人口、インターネット利用者数のランキングで世界第3位に入っている。

1位 アメリカ 1120.4億ドル
2位 カナダ 66.7億ドル

ヨーロッパ

ヨーロッパ1位となっているイギリスで最も人気の高いECサイトのカテゴリーはファッションだ。ECサイトの市場規模が大きいというだけでなく、サステナビリティを追求するファッション業界のスタートアップ、関連会社の数が世界で最も多い国でもある。

1位 イギリス 274.4億ドル
2位 ドイツ 190.2億ドル
3位 フランス 145.2億ドル

アフリカ

アフリカのファッションEC市場規模1位はナイジェリアだ。インターネット利用者数を見るとナイジェリアは1億2300万人で、日本の1億800万人を上回っており、アフリカの経済大国であることが分かる。

1位 ナイジェリア 15.5億ドル
2位 南アフリカ 10.7億ドル
3位 エジプト 6.5億ドル

ラテンアメリカ

ラテンアメリカではメキシコが1位、ブラジルが2位の座を占めている。全世界のランキング(最初のインフォグラフィック)ではメキシコが18位、ブラジルが19位と同等の市場規模になっている。

メキシコは人口で世界10位、インターネット利用者数でも世界10位の大国であり、EC業界は成長を続けている。

ブラジルは南米最大の人口を抱える国で、インターネット利用者数は世界第5位、1億4900万人(2019年Statista)になっている。

1位 メキシコ 38.2億ドル
2位 ブラジル 38.2億ドル
3位 コロンビア 16.2億ドル

 

海外向けファッションEC

今回掲載したインフォグラフィックは、ファッション・アパレル関連のECサイトで海外にも展開したいと考えているショップ運営者にも参考になるかもしれない。

例えば、越境ECサイト運営の大きな課題の一つとして「言語」がある。最初のインフォグラフィックでは上位11位以内に英語圏の国が5か国(アメリカ、イギリス、インド、カナダ、オーストラリア)含まれている。

さらに、アジア・太平洋地域でも香港、マレーシアでは英語が日常使われている。ランキングには含まれていないものの、フィリピン、シンガポールでも同様に英語が日常使われている。それ以外にも、非英語圏の人々で日本語が分からない人は英語を頼りにしてネット検索をするだろう。

このように、海外に向けてショップを展開していきたいと考えている運営者にとって、サイト運営のために英語が必要であることは明らかだ。

そして、世界第1位のファッションEC市場規模を誇る中国も忘れることはできない。中国にはクオリティの高い日本製品を高く評価し、購入意欲がある消費者もたくさんいる。

テクノロジーが発達した現在は、日本にいながら越境ECストアを運営することも特別難しい時代ではない。今回ご紹介したインフォグラフィックがショップ運営に何らかの形でお役に立てればいいと願っている。

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