ECニュース解説

2016.07.08

売上拡大のためのスマホアプリ活用方法

アプリはスマートフォン時代の重要なタッチポイントとなりつつあり、様々なアパレル企業でブランド公式アプリの立ち上げが進んでいる。最近導入したブランドとしては、例えば、「ニコアンド」や「アズール・バイ・マウジー」、「ザ・ノースフェイス」、「オリーブ・デ・オリーブ」、「ニューヨーカー」、「マーガレット・ハウエル」、「フリーズマート」、「リエンダ」、「スライ」、「キャサリン・ハムネット」、「バートン」、「ニューエラ」などがあげられる。これらのブランドは下記の繊研新聞で紹介されているスマホアプリ構築ツール「ヤプリ」を使い、初期開発コスト、運用コストを大幅に押さえてスマホアプリを構築した。構築ツールを使わずに、開発会社に個別に開発・制作依頼する場合と比べて約80%もコストカットすることができるという。

ユーザーのスマホアプリの利用状況や、企業にとってどのようなメリットがあるかを以下に説明する。

 

繊研新聞 2016年2月1日 (協力:繊研plus

繊研新聞 20160201

 

 ユーザーのスマホアプリ利用状況

・スマホの一日の利用時間は約半数のユーザーが3時間以上利用している。

・スマホでアプリを利用する時間は一人あたり平均約33分で、ウェブサイトを利用する時間は平均約14分。アプリを使う時間のほうが、ウェブサイトを利用する時間と比べて2倍以上長い。

 

スマホアプリの有用性

・スマホのホーム画面にアプリのアイコンが置かれるため、ユーザーの利用頻度が高まる。ちょっとした隙間時間にも情報をチェックすることができる。

・ページを開くたびに通信が発生するスマホサイトと違い、動作が早いため一訪問あたりの閲覧ページ数が増え、多くの情報を閲覧してもらえる。

・プッシュ機能によりユーザーとの接触頻度を増やすことができる。

 

スマホアプリの機能

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・プッシュ通知

メルマガと違い、直接スマホのホーム画面に通知が入るため、ユーザーが閲覧する率が高い。また、GPSによる位置情報を使ったプッシュ通知も可能なため、店舗の近くにいるユーザーに対して販促をかけられる。iBeaconにより、店舗内にいるユーザーに対しても商品情報や販促情報を配信することができる。

・クーポン発行

・GPSによる店舗へのナビゲーション

・カタログ機能

オフラインでも閲覧できるカタログを配信できる。ECとの連携も可能。

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・SNSとの連携

インスタグラムなどの最新投稿をアプリ内に自動表示させることができる。

・フォトギャラリー

・電子書籍ビューア

書籍、雑誌、PDF、チラシなどを電子書籍ビューアで表示

・動画再生機能

・音楽再生機能

・店舗とECサイトとのポイント連携機能(ハウスカードをアプリ化)

 

ECサイトとの親和性と売上向上施策

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アプリ自体は新規ユーザーの獲得に貢献はしないが、ある程度ブランドのファンの母数が多い場合でアプリ展開をするのが有効である。

特に、メルマガよりも開封率が高いプッシュ通知によって、ユーザーのアクションを誘発するのに有利である。また、アプリ内のカタログ機能やクーポン機能、iBeaconの機能を使うことによって、ECサイトや店舗への誘導にも効果を発揮する。

 

スマホアプリ開発にかかるコスト

「ヤプリ」のような構築ツールを使わずに、スマホアプリの開発を制作会社に依頼すると、iOS版とアンドロイド版の両方で初期の開発費用で約700万円~1,000万円かかるのが相場である。この「ヤプリ」を使うと、ある程度仕様や機能に制限はあるが、初期費用は150万円~300万円で抑えられるため、アプリの機能や仕様が自社の要望に近いものであれば「ヤプリ」の利用を検討するのも良いであろう。

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