マーケティング
2017.10.16
最先端のデータ分析「Tableau(タブロー)」が有用な理由
データの有効活用するには直感的なデータ分析が不可欠
ECを運営していく際、自ずと多種多様なデータが集積されることになる。売り上げを向上させるためには、膨大な集積データから必要なものを取捨し、分析した上で次なるアクションに活かしていくことが欠かせない。ところが、抽出されたデータは主にテキストや数字によって構成されているため、直感的に把握しづらいケースが少なくない。
近年、そうしたデータ活用上の問題を解決するツールとして注目を集めているのが「BIツール」と呼ばれるものだ。BIツールとは、集積されたデータをグラフィカルな情報に変換することで、分析・加工しやすくするもののこと。つまり、数字を円グラフや棒グラフなどによってわかりやすく表示して、社内やグループ内、あるいはクライアントと共有しやすくするために有効なツールだ。
Tableauの特徴
BIツールのなかでも、とりわけ多くの企業に支持されているものの一つが、2003年に設立された米Tableau Software社が提供する「Tableau(タブロー)」だ。
最大の特徴の一つは、その洗練されたUIと操作性の高さにある。集積したデータのなかから必要なものをピックアップし、簡単な操作でビジュアル化することが可能だ。例えば、顧客の年代、顧客がサイトを訪問する日付・時間帯などの要素をドラッグ&ドロップで追加するだけで、瞬時にクロス集計表を作成することができる。そして、クリックひとつで円グラフや棒グラフなど、好みの表示形式でデータを見やすく出力することができるのだ。従来は、専門的なスキルに頼らざるを得なかったことを、プログラミングの知識が全くない人でもスムーズに操作することが可能だ。
あらゆる面でのスピード感も魅力の一つ。従来のBIツールは、導入から実際の運用に至るまで、半年から1年ほどかかることも稀ではなかった。しかし、Tableauなら利用を開始してすぐに使い始めることができる。また、データ処理のスピードも極めて速い。欲しい情報がすぐに手に入り、その日のうちに行動に移すことが可能だ。
価格もTableauの大きなメリットの一つ。高度な分析機能を備えるTableau Desktopは、1ユーザーあたり年間51,000円(税別)から利用可能だ。作成したダッシュボードを共有するには共有オプションが必要になる。自社サーバにインストールして利用するTableau Serverと、完全ホスティング型のTableau Onlineから選択できる。それぞれ1ユーザーあたりの年間利用料(税別)は前者が51,000円、後者が60,000円。
Tableau Desktop Personal Edition | 高度な分析機能。ExcelやGooglスプレッドシートに接続可能。 | 51,000円(税別) |
Tableau Desktop Professional Edition | 高度な分析機能に加え、データの社内共有が可能に。接続可能なデータソースは数百規模。 | 102,000円(税別) |
Tableau Server | 自社サーバにインストールして利用。 | 51,000円(税別) |
Tableau Online | 完全ホスティング型。 | 60,000円(税別) |
Tableau Desktopについては、買い切りタイプのものは現在は提供されていないが、常に最新の状態で利用できるのは魅力的だ。いずれにしても、従来は莫大なコストがかかったBIツールと比べると驚くほどリーズナブルと言えるだろう。
Tableauでできること
Tableauでは、ECサイトにおける日別や時間別、デバイスごとのサイト訪問者数や商品別の売り上げなど、あらゆるデータの推移を一目で把握することができる。例えば、訪問者の年齢や性別ごとのCVRを日数・時間別に比較するなどといったことも可能だ。売り上げ向上のための課題が見つけやすく、キャンペーンなどの施策を効果的に行うことができるはずだ。
ECの運営者のなかには、これまでデータをいくつも突き合わせて分析しながら課題をあぶり出してきた人も多いに違いない。Tablauを導入すれば、膨大な時間とコストが削減できる。しかもこれ一つで他のアプリケーションを利用することなく、社内で分析結果を共有したり、プレゼンテーションのために見やすく加工することも容易だ。
価格面でのハードルも低く、1ユーザーから利用が可能。ぜひ導入を検討してみてはいかがだろうか。
Tableau
https://www.tableau.com/ja-jp