マーケティング
2020.04.17
LINE広告とアパレルECの相性が良い理由
日本で最も利用されているSNSといえばLINEだが、このLINEユーザーに向けて発信される広告、いわゆるLINE広告が、効果の高い施策として導入が進んでいる。
LINE広告とは
LINE広告は、LINEアプリ上やそのほかの提携サービスにおいて広告を発信できるプラットフォームで、その効果と運用のしやすさから、多くの事業者から注目を集めている。
公式サイト:https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/
LINEの広告プラットフォーム
LINE広告は2016年よりサービスを開始しているが、度重なるアップデートによって、多くの改善が行われてきた。
LINEを一度でも使ったことがあるユーザーならご存知の通り、最近ではLINEのトークリストにも広告が挟まるようになっている。
また、「LINE NEWS」や「LINE マンガ」など、関連サービスにおける広告出稿も盛んに行われている。
それだけにとどまらず、「LINE ショッピング」や、「LINE Pay」のような新しいサービスも続々と登場しており、LINE広告活用の場は広がり続けている。
加えて「Delish Kitchen」や「TRILL」など、サードパーティのアプリへの広告配信も進めており、今後もLINEの事業拡大とともに、広告ネットワークの規模も大きくなっていくことが期待できる。
事業規模に合わせた運用が可能
LINEの広告ネットワークが巨大化したことで、広告出稿のハードルが下がっている点も大きな変化だ。
かつてLINE広告への出稿は、資金力のある大企業に限られていたとも言われてきた。しかし今では「どの規模の事業主にも」「予算に合わせて」「簡単に」利用できるようになりつつあると、LINEの川代宣雄氏は語っている。
参考:Web担当者Forum「導入ハードルが下がった「LINE広告」とゼロ円から始められる『LINE公式アカウント』の活用術」
https://webtan.impress.co.jp/e/2020/01/20/34834
大企業から中小事業者まで、費用対効果を考慮しながら、低予算でも運用できるのが、現在のLINE広告というわけだ。
なぜLINE広告が重要視されているのか
使いやすさが向上したからとはいえ、これほどLINE広告への出稿が進んでいるのには、どのような理由があるのだろうか。
国内で大きな影響力を持つLINE
LINEの強みは、まず何と言ってもその圧倒的なユーザー数、そしてその質にあるだろう。
月間利用者数8,300万人を超えるユーザー数もさることながら、TwitterやInstagramとは異なり、コミュニケーションツールとしても大きな役割を果たすため、1日あたりの利用回数も自然と増えてくる。
マクロミルの調査によると、LINEは80%を超える利用率を維持している。LINEを基軸としつつ、TwitterやFacebookなども併用するのが、今日の一般的なSNS運用方法となっているのだ。
参考:LINE for BUSINESS「LINE広告について」
https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191024/
圧倒的なリーチ力
LINE広告は、ユーザー一人一人にパーソナライズした広告を発信するため、配信機能のバリエーションにも優れている。
例えば、ユーザーの年齢や性別、地域、興味関心といった要素からターゲットを指定して配信を行うデモグラフィックデータ配信は、潜在ニーズを推測して、訴求力の高い広告配信を可能にしてくれる。
あるいはユーザーの端末識別IDなどから広告配信の対象を絞る、オーディエンス配信も、リピーター獲得に向けた高い広告効果が期待できるだろう。
初回購入を何らかのアプリやショッピングサイトから行ったことをLINE側で把握し、同じ商品や、類似商品の広告を、そのユーザーに配信するというわけだ。
LINE広告とアパレルECの相性
LINE広告が特に力を発揮すると期待できるのが、アパレル関連商品のマーケティングだ。
若年層へのリーチ力の高さ
LINEは老若男女に利用されているSNSとはいえ、やはり割合として多いのが10~20代の若年層ユーザーである。
特に若年層は検索エンジンよりもAmazonやTwitterなどのSNS、そしてLINEショッピングのようなLINE関連のサービスの中で用事を済ませてしまうことも多く、LINEが配信する広告を目にする機会も非常に多い。
広告の出稿先を考える上で、見逃せない影響力を持ち始めているのがLINE広告なのである。
利便性の高い共有機能も魅力
また、LINEはSNSとしてのソーシャル機能も非常に優れているため、ユーザーによる口コミ効果も期待できる。
わずかなタップ操作で友人に共有したり、タイムラインへの投稿が可能なので、メモ感覚で共有するような使い方も進んでいる。
おわりに
LINE広告は全年齢に向けた幅広い広告ネットワークを有しているが、特にSNSと相性の良い若年層へのリーチ力の高さは見逃せない強みだ。
LINE広告に出稿されている広告には、競合となり得るアパレル関連の広告も増えてきているため、LINE公式アカウントと連携させた運用を検討してもよいかもしれない。