事例にみる優秀サイトのポイント
2016.06.26
【優秀サイトのポイント】 JOHN SMEDLEY(ジョンスメドレー)
JOHN SMEDLEY(英国サイト)
ポイント1
ライブチャット
日本のECサイトではまだ普及していないが、ライブチャットによるカスタマーサービスに対応している。特に高額商品を扱うECサイトでは有効な施策として欧米のECサイトでは一般的になりつつある。ライブチャットで見込める効果としては、電話するには気が引けるようなちょっとした疑問点でも気軽に質問できることに加え、カスタマーサービス自体充実していることによる安心感、それと、カスタマーサービススタッフとのコミュニケーションによるエンゲージメントの構築(ブランドとユーザーとの関係性構築)が挙げられ、結果的に購入率の向上につながる。
ポイント2
メールマガジン登録フォームの常時表示
ナビゲーションの直下に全ページでデフォルト表示(×ボタンで非表示に変更可)
全ページ共通のフッター部分にデフォルト表示
ユーザーに対し、低コストで自由にプッシュ型のコミュニケーションを取れる唯一のツールがメールマガジンであることを考えると、メールマガジンの購読を最大限促進させるための工夫を施すことはとても重要である。メールマガジンの登録エリアが会員登録のフローにしか出てこないECサイトを良く見かけることがあるが、会員登録はハードルが高く、簡単にメールマガジンだけに登録しておきたい、というユーザーは多くいる。そういったライトユーザーにメールマガジンが簡単に登録できることを誰もが目につくところに表現した上記のサイトはとても参考になるであろう。そして、別のページに遷移することなく、同一画面上のフォームにメールアドレスだけ入力して購読ボタンを押すだけの仕様は、とてもユーザービリティ―が高く、メルマガ登録率を向上させている。更に、「次回のご注文で10%割引」になる特典を付与することで、購入者を漏れなくメルマガ会員にしている。
ポイント3
カーソルを合わせるとメッセージやボタンが出現するインタラクティブなバナー
実際に上記サイトのバナーにカーソルを合わせてもらうと感じられると思うが、各ビジュアルがどういったコンテンツであるかが把握でき、次のページへのリンクが独特な動きともに出現するため、次のページへ心地よく誘導される感じがする。ECサイトでは直帰率を低減させ、いかに次のページに遷移してもらうかがとても重要なため、このようなインタラクティブバナーによって次のページへの遷移率を向上させる施策はとても有効であろう。
ポイント4
ブランドヒストリーやもの作りに関するバックグラウンド、メディア掲載情報などのコンテンツマーケティング
基本的なブランドヒストリーだけではなく、デザインへのこだわりや映画での露出情報、音楽やメディアへの掲載情報など、ブランドにまつわるあらゆる情報をコンテンツ化して掲載している。それにより、ユーザーとのエンゲージメント(関係性)を強化することに繋がっていることはもちろん、SEOの観点でも様々なキーワードからの流入導線が広がり、集客コンテンツとしても機能することで、所謂コンテンツマーケティングを展開している好例である。SEO上、外部サイトからの非リンクはもはやNGである昨今において、いかに優良なコンテンツを増産していくかが重要であるため、1つのブランドから様々な切り口で情報を発信できるようにブランド情報の再編集、新規コンテンツ展開を計画的に展開していくことが今後益々必要になってくる。そのことを考えると、上記サイトはそういった観点でも参考になるサイトである。
ポイント5
シンプルでインパクトのある会員登録キャンペーン
会員登録をすると800ユーロのクーポンが当たる懸賞を実施しているが、このようなシンプルでオーソドックスなプレゼント企画は効果も高く、SNSでの拡散性も高い。
ポイント6
商品詳細ページの情報設計
配送やお手入れの方法、ユーザーレビューなどの関連情報はアコーディオン式の開閉型表示、サイズガイド、在庫情報はポップアップ表示されるため、ページ全体の要素が見渡せるシンプルな設計になっているため、購入に直結する訴求ポイントが目立つ設計になっている。
在庫情報の表示
各サイズにカーソルを合わせると、「残り1点」「在庫わずか」とポップアップ表示され、売切れのサイズの場合は再入荷お知らせメールの登録に加え、ライブチャットによる問い合わせボタンも表示される。
ズーム画像のフルワイド表示
日本のECサイトではまだまだ普及していないが、欧米の先端ECサイトでは一般的なフルワイド画像ズーム機能が実装されているため、あたかも商品を手に取ってみているくらいの素材感や現物感を感じることができる。
言語、通貨、決済、配送の世界対応
どの国からも注文でき、一律送料無料のサービスを実施することで、世界規模での先端サービス、ブランディングを展開している。