事例にみる優秀サイトのポイント

2018.05.28

シリコンバレーで働く女性に大ウケ、デート、仕事、ジム…どんなシーンにも対応する万能靴ECサイト「Rothy’s」

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「あー靴って面倒だな」

そう思っている女性は多いのではないだろうか。

それは、なぜか。

オフィスへの出勤、近所への買い物、散歩、デート。

一般的に女性はオフィスにはヒール靴、散歩ならスニーカー、デートにはハイヒールとシーンごとに靴を履き分けているだろう。オフィスにはオフィス用のヒール靴を置いておき、オフィスで履き替える人もいると聞く。

もちろん女性の中には靴の履き分けを楽しんでいる人もいるだろう。

しかし、一部の女性にとっては「どのシーンも同じ靴でいければいいのに」という不満もあるようだ。

その不満を解消することで米国のシリコンバレーやニューヨークで働くビジネスウーマンの間で急激に人気が出ている靴がある。
それが米国のレディース靴ブランドのRothy’sだ。
「どんなシーンでもこれ一足で大丈夫」というコンセプトのもとに女性顧客を獲得してきた。
売上は公表されていないものの急増する注文への対応に常に追われ、顧客を長期間待たせてしまう事態も起きているとのこと。売上は非常に好調なようだ。

 

着想は旅で見かけた子供の靴

 

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Rothy’sの創業者はRoth Martin氏とStephen Hawthornthwaite氏。

Roth氏は美術館を設立し運営、Stephen氏は投資銀行の世界で20年間活躍してきた。そんな2人は仲良しで、一緒に3年間世界中を旅するほど。

2人は旅から帰国後、ファッションブランドを買収して再生する起業計画を持っていた。しかし、旅する中でその計画を変える出来事が起きた。

Roth氏らはヨーロッパで子供らが靴下にソールがついたような靴を履いているのを目撃。その靴を購入して米国に持ち帰ったのだが、同様の靴は存在しなかった。そして、この靴はもしや女性にウケるのではと着想を得た。

Roth氏らは奥さんがどんな靴を履いているのか調べてみると、女性は1日の中でヒール、ハイヒール、サンダルやスニーカーなど様々な靴を履き替えていることを知る。一日のどんなシーンでも一足で済ませられるような靴があれば女性にとっては便利だろうにと考えた。

 

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そして、靴下にソールがついたような靴をもっと洗練させてオフィスやデートでも履けるような靴にすれば女性にウケるだろうと確信を深めた。
また、当時話題となっていたTOMSにも関心を持った。TOMSは顧客がTOMSの靴を一足購入するごとに貧しい国の子供に靴を一足届けるOne for Oneという社会貢献を特徴とする。

 

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TOMSを見習って自分たちもビジネスを通じて社会貢献をしようということで、靴の材料としてペットボトルのプラスチックのリサイクル素材を採用。

 

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また従来の製造工程で多くの廃棄が出ることも発見した(たとえば革をカットする際に余分な革は廃棄される)。そこで廃棄が極力出ないように3Ⅾプリンターで靴を縫うことに。このようにRothy’sは社会貢献もし、かつ新たなコンセプトの靴として誕生したのだ。

 

ECサイトで伝える商品コンセプト

 

Rothy’sはECサイトのみで販売している。

ECサイトに見るRothy’sの靴の特徴

・「どんなシーンでもこれ一足で大丈夫」
・ペットボトルのリサイクル素材を使用
・ファッション性

これらの特徴をわかりやすく顧客に伝えることに注力している。

 

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フロントページにはこれまでにリサイクルしたペットボトルの本数(時間ごとに増加する)を表示。直感的にRothy’sが社会貢献に尽力していることがわかる。近年、一段と増加傾向にあるエシカルな消費に関心のある顧客に訴求する。

 

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フロントページには他の服とあわせても見事に美しい着こなしができることを示すモデルの写真を掲載。写真を見るとRothy’sが高いファッション性を備えていることは一目瞭然だ。

次は商品ページを見てみよう。

 

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Rothy’sの靴の価格は125~140ドル。種類は70種類を超えている。

 

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ただの可愛いシューズじゃないというキャッチコピーと共にアイコン付きでRothy’sの靴ならではのベネフィットを紹介している。

 

Rothy’s3つのベネフィット

「THE LOOK(使い勝手のいい見た目)」ジム、オフィス、ディナーなどどんなシーンでも履けること

「THE MAKE(素材へのこだわり)」ペットボトルのリサイクル素材で作られていること

「THE CARE(ケアが簡単)」洗濯機で洗えること

 

Rothy’sは「どんなシーンでもこれ一足で大丈夫」というこれまでにない新たな靴のコンセプトをECサイトを通じて訴求。それにより、これまで靴の履き分けに不満を抱いていた女性顧客の支持を得た。

Rothy’sの靴ならではの特徴、ペットボトルのリサイクル素材を使用している点やファッション性の高さもビジュアルでしっかり表現している。
単に商品を並べるECサイトではなく、「商品のコンセプトを伝達する」ECサイトとしてRothy’sから参考にできる点は多いだろう。

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