事例にみる優秀サイトのポイント

2017.05.08

創業2年で年商5億!高級ブランドと同じ品質の革バッグを半分以下の価格で販売「Linjer」

店に行って購入したいと思ったカバン。どれも高級ブランドのカバンで価格が高すぎて手が届かなかった。そういった経験は誰しもあるのではないだろうか。

今回ご紹介するLinjerはそういった経験をした人を救うECサイトと言える。2014年に米国サンフランシスコにおいて設立。現在、メンズ、レディース向けの革バッグ、小物、時計を販売している。Linjerの「売り」は高級ブランドと同レベルの高品質な素材を採用した商品を半分以下の価格で販売している点にある。

 

2015年度は100万ドル(約1億1000万円)の売上、2016年度は500万ドル(5億5000万円)の売上と推定されており、急成長してきた。

 
当記事でLinjerの急成長の軌跡を見ていこう。

 

創業のきっかけ

 

Linjer Leather Goods Watches - copia

https://www.linjer.co/
後にLinjerの創業者となる投資銀行出身のRoman Khan氏とコンサルタント出身のJennifer Chong氏の2人はビジネス用に革の高品質なブリーフケースを購入したかったのだが、市場に出回っている高級ブランドのブリーフケースは1000ドル(約10万円)を上回るものばかりで2人の予算をオーバーしていた。一方、安い価格のブリーフケースを見てみると素材は悪く設計もお粗末だった。2人は高品質なブリーフケースを購入する点においては決して妥協できず、しばらくは革のブリーフケースを購入することを諦めて、ナイロン製バッグを使用し続けることにした。

 
転機が訪れたのはJennifer氏が女性用の靴のECサイトの運営を始めてから。Jennifer氏はECサイトで販売する靴を製造する中で、革を素材にした製品の製造に関して知見を得た。そこで、以前に自分自身が欲しかった革のブリーフケースを自ら作ってみたいと思うようになった。それも高級ブランドと全く同じ工場で製造した革のブリーフケースを。これがLinjerの始まりである。

 

Indiegogoで資金調達に成功、簡潔で共感を得やすいストーリーが鍵

 

Linjer設立当初は資金もなかったので、2014年10月、クラウドファウンディングサイトIndiegogo上でクラウドファウンディングキャンペーンを開始。キャンペーン名は「Fine leather goods without the luxury markup」≒「高級ブランドのような価格の水増しのない、最高品質の革製品」

Indiegogoのキャンペーンページ上のビデオでは、なぜLinjerがブリーフケースを作るに至ったのか、簡潔で共感を得やすいストーリーが紹介されている。そのビデオを簡単にご紹介しよう。

 

Fine leather goods without the luxury markup Indiegogo (1)

Linjer Indiegogo

高級ブランドの商品は、中間業者の取り分、小売店の店舗代、高額なマーケティング費用など中間コストが商品の価格に上乗せされている。

 

Fine leather goods without the luxury markup Indiegogo

Linjer Indiegogo

Linjerは直接販売により、中間コストを排除し安価に最高品質のブリーフケースを提供できると説明している。

 

Fine leather goods without the luxury markup Indiegogo (2)

Linjer Indiegogo

 

Linjerの最大の特徴であるフルグレインのベジタブルタンニンなめし革をブリーフケースの素材に採用。革本来の自然な色調、そして頑丈な点が特徴だ。この革を素材に採用しているブランドは決して多くないそうだ。

このIndiegogoのキャンペーンでは、2014年12月6日、577人から18万5244ドル(約2000万円)の支援金を獲得した。Linjerはこの支援金をもとにして量産体制を整えた。

 

Linjerのブランドコンセプト「It always begins with the raw materials」

 

Linjer Leather Goods Watches

Linjerサイト

LinjerのECサイトで標榜されているLinjerのブランドコンセプトは「It always begins with the raw materials」≒「(すべては)素材からはじまる」。Linjerが素材にこだわっていることを示す秀逸なキャッチコピーである。

 

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Linjerサイト

メンズ、レディース向けの革バッグ、小物、時計を販売している。2014年創業時からの主力商品が革のブリーフケースだ。

 

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Linjerサイト

フルグレインのベジタブルタンニンなめし革を素材に、高級ブランドが革バッグを生産しているのと同じ工場で製造しているとのことだ。価格は489ドル(約5万4743円)。

一般的な高級ブランドの販売価格だと1000ドル~1500ドル(約11万~16万円)相当の革のブリーフケースになる。

 

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Linjerサイト

もう一つの主力商品は時計だ。価格は249ドル(約2万7875円)。ベルト部分はフルグレインのベジタブルタンニンなめし革、風防には高級時計に採用されているサフィアクリスタルを採用している。

 

シンプルで、強力なメッセージ性を持つブランドコンセプト

Linjerは2014年に創業したわけで、高級ブランドと比べると認知度は高くない。しかし、高級ブランドの商品と同レベルの高品質な素材にこだわっていること、そして価格が高級ブランドの商品の半分以下である点を売りに消費者の支持を集めてきた。

そして、Linjerの「売り」を押しつけがましくない形でブランドコンセプトをシンプルに表現している「It always begins with the raw materials」≒「(すべては)素材からはじまる」

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