ファッション ECニュース解説

2016.06.26

ECにおけるInstagram(インスタグラム)の活用方法

昨年くらいからアパレルブランドでインスタグラムを使ったプロモーションが一気に加速している。

 

繊研新聞 2016年3月1日発行 (協力:繊研plus

繊研新聞 20160301

 

この記事では下記について説明していく。

・インスタグラムの基本情報 ・米国アパレル企業のインスタグラム活用状況 ・米国アパレル企業のインスタグラム活用事例 ・国内アパレル企業のインスタグラム活用事例

 

インスタグラムの基本情報

  • MAU:全世界で4億人以上(アメリカ以外のユーザーが75%以上)
  • 毎日約8,000万枚が投稿され、35億の「いいね」を獲得
  • 累計400億以上の写真が共有されている    ※2015年9月23日発表
  • 日本のユーザー: 過去1年で倍増し、810万人を超えた(2015年6月末時点)日本はブラジル、インドネシアとともに、ユーザー数が最も伸びた国の1つとなっている。

<特徴>

  • インフルエンサーも多く利用しており、アーティストや俳優/女優など、フォロワー数が多い
  • 日常をオシャレに切り取ることが出来るフィルタ
  • 画像がすべてと言っても過言ではない
  • ハッシュタグ「#」活用がさかん
  • 動画も撮影可、フィルタ加工やタイムラプス撮影ができるアプリも登場

 

■ユーザー層(日本国内)

10代~30代前半の利用率・アクティブ率が高くなっている

 

■Instagramを毎日使う人の割合(日本国内)

10代〜20代前半:61%

20代後半以上:35%

 

■Instagramへの1日あたりの平均アクセス数(日本国内)

10代〜20代前半:5回

20代後半以上:7回

 

■オシャレ情報の参考メディア(日本国内)

instagram data

 

 

出典:http://www.value-press.com/pressrelease/124766

 

■エンゲージメント率(反応数/フォロワー) (日本国内)

Instagramのエンゲージメント率(反応数/フォロワー)はSNSの中で最も高く、Facebookの60倍となっている。

instagram engage

 

 


 

 

米国アパレル企業のインスタグラム活用状況

IT先進国で日本の3年~5年先を行くと言われている米国では、ユーザーがファッション情報をチェックするメインの参照媒体がインスタグラムになっている。「人気ブランドでは、ブランド名のハッシュタグがつけられたコンテンツの半分はブランド側のまったく知らないユーザーから発信されたもの」という状況であり、ブランド側の思惑を超えて、ユーザーがSNSコミュニティーを自発的に牽引しているほど盛り上がりを見せている。その様な状況の中で、有名アパレルのSNSに対する取り組みも発展しており、ナイキやトリーバーチ、エルメス、ミスター・ポーター、アディダスなどの名だたるアパレル企業がInstagramを活用してブランディングやECの売上につなげるための手法を確立しつつある。具体的な活用事例は後述する。

下記の新聞記事では米国におけるアパレル業界でのSNS事情が説明されている。

繊研新聞 2015年12月8日発行

繊研新聞 20151208

 

 


 

米国アパレル企業のインスタグラム活用事例

RALPH LAUREN

 

トップページにインスタグラムの投稿画像を表示し、各画像から商品詳細ページへのリンクを設置している例。リアルでタイムリーなコンテンツから購買につなげている。

ralphlaurent

 

RALPH LAUREN2

 

BAUBLEBAR

baublebar

 

 

インスタグラムの投稿画像を商品詳細ページに表示している例。ユーザーの商品着用投稿画像を掲載することで、通常よくあるテキストのユーザーレビューよりもリアリティがあり、販売促進になるコンテンツとして展開している。

 

 


 

国内アパレル企業のインスタグラム活用事例

ファッション雑誌の影響力が日に日に衰えていく一方、SNSの影響力は益々強くなってきており、ブランドやECサイトを認知する媒体も雑誌からSNS、特にインスタグラムに移行しつつある。新規ユーザーを継続して取り込んでいく必要があるブランドにとって、SNSを活用することは避けて通れない状況になりつつある。

インスタグラムの活用方法は大きく下記の2つに分けられる。

1.フォロワー数の多いインフルエンサー(インスタグラマー)に自社ブランドの商品を着用してもらい、その着用画像をインスタグラムで投稿してもらう。投稿された画像はフォロワー達に拡散される。

2.インフルエンサー(インスタグラマー)やショップスタッフ、ユーザーの投稿画像をECサイト上に表示させ、コンテンツとして二次利用する。

 

下記にアパレル業界におけるインスタグラムの具体的な活用事例を紹介する。特にここでは、ECサイトと連動した上記の「2」に当てはまる事例に絞って紹介する。

 

■GU

GU TimeLine
http://www.gu-global.com/gutl/

gutl

 

 

「GU TimeLine」はオンライン(モバイル・PC)に特化したデジタルカタログで、Instagramやブログなどで人気を集める約30人の”ファッショニスタ”を起用。春夏の主力商品であるグラフィックTシャツを”ファッショニスタ”がコーディネートし撮影した画像を自身のInstagramにハッシュタグ(#GUTL)付きで投稿し、それらを「GU TimeLine」に集めて公開している。コーディネートやシチュエーションの自由度が高く、従来のカタログにはないリアル感と「半歩先」のトレンド提案が特徴。スクロールするだけのシンプルな操作性で、それぞれの写真にECサイトと連動するボタンが付いているため、気に入った商品をすぐ購入することができるようになっている。

4月14日の立ち上がりから、「FIG & VIPER(フィグ アンド ヴァイパー)」プロデューサーの植野有砂や、”インスタ・アイドル”と呼ばれるMEGBABY、ファッションWebプロデューサーのまつゆう*、読者モデルの三戸なつめ、モデル・女優の中田クルミ、そしてモデル・ブロガーの中川友里やRinRin Doll、るうこなどのコーディネート写真が続々と公開されている。さらにNYLON(ナイロン)やELLE girlのモデル、そして4月12日に開催された「日本女子博覧会」のGUステージに登場したローラや今井華、宮城舞らも登場。「GU TimeLine」は約2ヶ月にわたり、”ファッショニスタ”達が着こなす旬のグラフィックTシャツのリアルトレンドを発信する。

http://www.fashionsnap.com/news/2014-04-30/gu-timeline/

この事例で優れている点は、デジタルカタログ上の投稿画像をクリックすると、着用商品のサムネイル画像、商品名、価格が表示され、そのサムネイル画像をクリックするとECサイトの商品詳細ページに遷移するところである。


■MAISON DE REEFUR(ジュングループ)

https://www.maisondereefur.com/

 

maisondereefur_instagram

 

ブランドサイトのトップページ上に投稿画像をカタログ状に表示、各画像にカーソルを合わせると、アイテムごとにリンクが表示され、クリックするとECの商品詳細ページに遷移する。


 

■fifth

http://5-fifth.com/

ECサイト上でユーザーからの投稿を大々的に募集し、サイトのトップページ上に投稿画像をカタログ状に表示している。各画像からECの商品詳細ページへのリンクは無し。

fifth_instagram

 


■aquagirl(アクアガール)

http://store.world.co.jp/s/aquagirl/

aquagirl_instagram

 

ECサイトのトップページ上に投稿画像をカタログ状に表示。商品詳細ページへのリンク無し。ユーザーからの画像投稿は無く、スタッフによる投稿のみを表示させている。

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