マーケティング

2018.01.09

Amazon Suits Store襲来!ビジネスウエアのEC市場はどう変わるか?

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AmazonがSuits Storeを開設

2017年11月27日、アマゾンジャパンが男性向けビジネスウエアを専門に扱うECサイト「Suits Store」を開設した。スーツやワイシャツ、ネクタイはもちろんのこと、バッグやシューズなど、ビジネスシーンで使えるあらゆるアイテムをフルラインナップで取り揃える。

「Suits Store」で取り扱うのは、AOKI、コナカ、はるやまといった国内の紳士服販売大手から、KATHARINE HAMNETT LONDONやNEWYORKER、TUMIといった海外の有力ブランドまでさまざま。

現状では、各社とも様子見といったところで、自社製品のごく一部をラインナップしているブランドがほとんどだ。国内紳士服販売の最大手、青山商事のように現時点では参加していないブランドも多い。

Amazon Suits Storeの際立ったサービスとして、最大30日間返品サービスが適用される。どのアイテムもフィッティングして気に入らなければ無料で返品することができる。もちろん、配送料も返送料もかからない。

スーツと試着のただならぬ関係

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本来、ビジネスウエアの中核をなすスーツといえば、注文してあつらえるオーダーメイドの代表的なアイテムだ。現在では既製服が大半を占めるようになったとはいえ、パンツの裾上げが必要なことに加え、サイズが重視される傾向がある分野であることに変わりはない。

それゆえ、衣料品の10%がEC経由で購入されるにいたった現在、国内の紳士服販売大手は、ネット通販の広がりを踏まえながら、時代に適合した実店舗のあり方を模索している。

例えば、今回Amazon Suits Storeには参加していない青山商事は、「デジタル・ラボ」と名付けた小型店を2016年から2017年にかけて都内に出店。顧客は採寸し、素材や着心地を確かめた上で、店内に設置された大型タッチパネルを操作してECサイトで商品を選ぶ。商品は最短で2日後に自宅へ配送されるという仕組みだ。売り場面積が狭い小型店舗であるにもかかわらず、中型規模並みに売り上げるほどの成果が出ているという。

フィッテングに代わるサービスを打ち出せるかどうかが鍵

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他方、Amazon Suits Store最大の魅力はその商品の数と種類の豊富さにある。ところが、スーツやシャツなどに代表されるビジネスウエアのアイテムは、カジュアルウエアに比べて、どれも商品がよく似ている。細部のサイズの違いや生地感など、商品独自の特徴を消費者にわかるように的確に説明するのが難しいため、あらゆるアイテムを、ブランドを横断して購入できるAmazonならではの魅力を現時点では生かし切れておらず、むしろ商品の種類の多さが足かせになっているようにも思える。

実際、いまだ数少ないカスタマーレビューの中にさえ、好意的なものに混じって「サイズが小さい」「生地感が思っていたのと違う」といったものも散見されるようだ。

最後に

紳士服販売店では、膨大な商品数の中から顧客の好みやニーズにあった商品を選び出すのを、豊富な知識を備えた店舗スタッフが傍らでサポートしてきた。そうした質の高い業務に代わるサービスをAmazon Suits Storeがどのように打ち出せるかに注目が集まる。

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